木炭の芯、 ある/なし の見分け方
木炭は、炭にする木の種類によって、中央部に芯の「ある」ものと、「ない」ものとに分かれます。
芯のない木炭
上の写真の木炭は、左から順に
これらは芯のない木炭です。
それぞれの断面を見ても、芯は見当たりません。
画像でご紹介した四種の木炭の他にも芯のない木炭はありますが、断面を見て判断してもらえれば大丈夫です。
芯のある木炭
それでは次に、芯のある木炭のご紹介です
写真左から順に
しかしこの角度からだと、芯のある/なしがよくわかりません
木炭の芯のある/なし、を判別するときには断面を見るようにします すると…
断面の中央に、それぞれの芯が見て取れます
芯を抜くのはなぜでしょう?
それは芯の部分が描画に適していないからです
木炭の芯を抜かずにそのまま描いた場合、芯の部分の粉は、木炭紙への喰い付きがわるく、すぐに木炭紙から落ちてしまいます
指やガーゼを使ってトーン作りをしようとしても、うまくいきません
木炭の芯は描画に使う部分ではないのです
描き始める前の準備段階で、抜くようにしましょう
実際に芯を抜いてみます
芯抜きの道具
木炭の芯抜きの道具です。画材店での価格は¥100~¥200位です
本体は細いワイヤーが縒(よ)ってあるもので、これによって木炭の芯を描きだすことができるのです
また、片端にはブラシが付いているものが一般的です
全長は20cm程
煙突掃除の道具を小さくしたものをイメージしていただければいいと思います
使い方
注意
作業中には、かなりの量の木炭(芯)の粉が出ます
作業は、屋外かもしくはゴミ箱の上などでおこなうようにしてください
まず木炭の芯の部分に、芯抜きの先端部を差し込みます(ブラシの方ではありません)
芯の部分には抵抗なくスッと入っていくはずです
そのまま、芯抜きを軽く前後に動かしながら、徐々にワイヤーを奥まで通していきます。
トラブル発生??
このとき、木炭の途中で、ワイヤーが進まなくなることがあります、そんなときは…
「無理に力を加えずに、木炭から芯抜きを引き抜いて、今度は反対側から差込み、貫通させるようにしましょう
無理な力を加え続けると、木炭が割れてしまいます」
また、ワイヤーが少し折れ曲がっているだけでも、木炭の中をスムーズに通ることができず、途中で身動きが取れなくなることが多いのです
折れ曲がりに気が付いたら、作業に入る前に指で真っ直ぐに直しておくようにします
ワイヤーが反対側まで通りました
芯抜きのワイヤーが、無事に反対側まで貫通しました。
芯抜きで木炭の芯を掻き出す
芯抜きが木炭を貫通したら、次は、そのまま芯抜きを前後に動かして、沢山の芯を掻き出すようにします。
木炭は自然の枝なので緩やかなカーブを描いていると思います、たまに木炭を回転させて木炭の内側にワイヤーが満遍なく当たるようにするといいでしょう
仕上げ
「もういいな」というところまできたら、ワイヤーを引き抜きます。
しかしまだ内部には結構な量の粉が残っています
木炭の片側に軽く口をつけ「フッ」と強く息を吹き込みます
びっくりするくらいの粉が飛び出してくると思います。(ゴミ箱の中などに向けておこないましょう)